陸上男子短距離の山県亮太(27=セイコー)が22日、4カ月ぶりの復帰を予定していた全日本実業団対抗選手権(大阪・ヤンマースタジアム長居)の200メートルを欠場することになった。

この日のウオーミングアップ中に右太もも裏に違和感が出たことが理由。治療のため、病院へと向かった。山県は6月の日本選手権を気胸のため欠場。5月のセイコーゴールデングランプリ大阪以来の復帰を目指していた9月1日の富士北麓ワールドトライアルは腰痛で欠場していた。今大会も思わぬアクシデントで出場がかなわなかった。

山県は苦い表情を浮かべながら「ハムストリングスがちょっと怪しいので。今はちょっと、これから体作りもしっかりしていかないといけないと思っているので、ここでけがのリスクをとれないと思いました」と状況を説明。

その上で「調子がいい時に比べたら体もできていないし、スピードも出ていないので、決していい状態とはいえないけど、肺気胸をやっているときとか一時期背中が痛くて、練習があまりできないときもあったけど、そのときに比べたら練習もできている。これから作り上げていきたい」と前を見据えた。

これで今シーズンは終了。昨季は日本人無敗など充実していたが、今季はアクシデントが続いた。「不本意でしたね。そういう時もあるかなと思う。原因があると思うので、来年同じような不本意な結果にならないようにしっかりやりたい」と話した。【上田悠太】