MGC4位だった松田瑞生(24=ダイハツ)が設定タイムを切る2時間21分47秒で優勝し、東京オリンピック(五輪)マラソン代表へ名乗りを上げた。MGC1位前田穂南(23=天満屋)、同2位鈴木亜由子(28=日本郵政グループ)がすでに代表に内定。3月の名古屋ウィメンズで優勝タイムの2時間21分47秒を切る選手がいなければ松田が代表となる。

小原怜(天満屋)は17キロ過ぎに遅れ2時間28分12秒で13位、福士加代子(ワコール)は25キロ過ぎで棄権した。日本人2位は山口遥(AC・KITA)で2時間26分35秒で8位、同3位は田中華絵(資生堂)で2時間27分51秒で10位だった。

優勝しお立ち台でVサインする松田瑞生(撮影・清水貴仁)
優勝しお立ち台でVサインする松田瑞生(撮影・清水貴仁)
2時間21分47秒でゴールし優勝の松田瑞生(右)は母明美さんと抱き合う(撮影・清水貴仁)
2時間21分47秒でゴールし優勝の松田瑞生(右)は母明美さんと抱き合う(撮影・清水貴仁)

◆大阪国際女子マラソン招待選手一覧


◆レース経過◆


◆フィニッシュ 松田瑞生(ダイハツ)が右手を突き上げながらゴール。設定タイムの2時間22分22秒を切る2時間21分47秒で五輪に名乗りを上げた

2時間21分47秒でゴールし優勝する松田瑞生(撮影・清水貴仁)
2時間21分47秒でゴールし優勝する松田瑞生(撮影・清水貴仁)

◆最終順位◆

(1)松田瑞生(ダイハツ) 2時間21分47秒

(2)ミミ・ベレテ(バーレーン) 2時間22分40秒

(3)シンタエフ・レウェテン(エチオピア) 2時間23分3秒

(4)メスケレム・アセファ(エチオピア) 2時間23分31秒

(5)リサ・ウェイトマン(豪州) 2時間26分2秒

(6)ボルネス・ジェプキルイ(ケニア) 2時間26分24秒

(7)山口遥(AC・KITA) 2時間26分35秒

(8)ファツマ・サド(エチオピア) 2時間27分18秒

(9)ハフタムネッシュ・テスファイ(エチオピア) 2時間27分50秒

(10)田中華絵(資生堂) 2時間27分51秒


◆40キロ 単独トップの松田瑞生(ダイハツ)が2時間14分10秒で通過。フィニッシュ予想は2時間21分31秒。2位集団のミミ・ベレテ(バーレーン)とシンタエフ・レウェテン(エチオピア)は38秒差で通過。日本人2位に山口遥(AC・KITA)が浮上し2時間18分55秒の8位で通過。


◆37・5キロ トップ独走の松田がペースアップし2位集団を引き離す


◆37キロ 松田瑞生(ダイハツ)がトップ独走。ときおり苦しそうな表情をしていたが、沿道の母の声援に笑顔を見せこぶしを握りしめる


◆35キロ トップ独走の松田瑞生(ダイハツ)が野口みずきの大会記録を10秒上回る1時間56分45秒で通過。フィニッシュ予想は2時間21分48秒。2位集団のミミ・ベレテ(バーレーン)とシンタエフ・レウェテン(エチオピア)は7秒差で通過。小原は2時間49秒で8位


◆33・7キロ 松田瑞生(ダイハツ)のトップ独走続くがややペースが落ちる


◆31・9キロ ミミ・ベレテ(バーレーン)とシンタエフ・レウェテン(エチオピア)が2位集団を形成


◆31キロ 松田瑞生(ダイハツ)が仕掛け、ミミ・ベレテ(バーレーン)を突き放してトップを独走


◆30キロ 松田瑞生(ダイハツ)、ミミ・ベレテ(バーレーン)のトップ集団が1時間39分51秒で通過。フィニッシュ予想は2時間20分26秒。ペースメーカーが外れる。松田の力強く気合の入った走りに変化なし。3位のシンタエフ・レウェテン(エチオピア)が4秒差に迫る。小原は1時間42分26秒で8位


◆27・5キロ ベレテと一騎打ちとなった松田がペースメーカーの前に出てレースを進める


◆25キロ トップを並走する松田、ベレテが1時間22分52秒で通過。フィニッシュ予想は2時間19分51秒。福士は1時間23分55秒で通過したが、手で×印を作ってペースダウン。しばらくスローペースで走った後、名古屋ウィメンズを見据えてか棄権した。小原は1時間24分17秒で通過


◆23・3キロ 先頭集団から松田、ミミ・ベレテ(バーレーン)が抜け出す


◆23キロ 松田が集団先頭で力強い走りを見せる。福士は30秒、小原は50秒遅れ。その後、福士は走りながらテレビカメラに向かって「やめる」とコメント


◆21キロ 松田は集団先頭で2人のペースメーカーの間に入り、積極的にレースを進める。中間点は2時間9分54秒で通過。福士は10秒遅れで通過


◆20・5キロ 福士が先頭集団から遅れる。先頭集団の日本人選手は松田ひとり


◆20キロ 松田ら7人の先頭集団が1時間6分17秒のハイペースで通過。フィニッシュ予想は2時間19分50秒。直前で福士はやや遅れ3秒遅れで通過。小原は20秒遅れで通過したがフィニッシュ予想は2時間20分32秒


◆17・5キロ 小原が先頭集団から遅れ始める。先頭集団の日本人選手は松田、福士の2人


◆16・5キロ 小原が先頭集団の最後方へ下がる


◆16キロ 松田は集団先頭付近、小原は中ほど、福士は最後方でレースを進める


◆15キロ 松田、小原、福士ら9人の先頭集団が野口みずきの大会記録を上回る49分43秒のハイペースで通過。フィニッシュ予想は2時間19分53秒


◆12・7キロ 福士が前回大会で転倒した地点を集団最後方で無事通過


◆12キロ ペースメーカーの新谷仁美が外れる。後方に下がりながら福士ら日本人選手に声をかける。福士は笑顔で手を上げて応えた


◆11・7キロ 谷本観月(天満屋)が先頭集団から遅れる。先頭集団の日本人選手は松田、小原、福士の3人


◆10キロ 松田、小原、福士、谷本ら10人の先頭集団が33分7秒のハイペースで通過。フィニッシュ予想は2時間19分44秒


◆8・1キロ 先頭集団は10人。日本人選手は松田、小原、福士、谷本の4人


◆6・8キロ 先頭集団から竹地志帆(ヤマダ電機)が遅れ始める


◆6キロ 松田が集団先頭で積極的にレースを進める。小原、福士は集団のなかほどに位置している


◆5キロ 松田、福士、小原、谷本、竹地ら11人の先頭集団が16分36秒のハイペースで通過。フィニッシュ予想は2時間20分5秒


◆4キロ 先頭集団の外国人選手はテスファイ(エチオピア)、ベレテ(バーレーン)、2連覇を狙うサド(エチオピア)、アセファ(エチオピア)、ジェプキルイ(ケニア)、レウェテン(エチオピア)。石井寿美(ヤマダ電機)は先頭集団から遅れる


◆2・5キロ 先頭集団の日本選手は松田瑞生(ダイハツ)、福士加代子(ワコール)、小原怜(天満屋)、谷本観月(天満屋)、竹地志帆(ヤマダ電機)、石井寿美(ヤマダ電機)の6人


◆2キロ 6分38秒で通過。先頭集団は早くも十数人に絞られている


◆1キロ 3分18秒で通過。ペースメーカーのすぐ後ろに松田。小原、谷本が先頭付近。その後ろに福士


◆スタート 午後0時10分に号砲。天候は晴れ。気温は10・2度。湿度は62%。スタート前に福士は笑顔を見せていたが、松田、小原は緊張の面持ち

大阪国際女子マラソン ペースメーカーの新谷仁美(PACEゼッケン)を先頭に長居を飛び出していく選手たち(撮影・清水貴仁)
大阪国際女子マラソン ペースメーカーの新谷仁美(PACEゼッケン)を先頭に長居を飛び出していく選手たち(撮影・清水貴仁)
大阪国際女子マラソン スタートし長居を飛び出していく福士加代子(中央)ら選手たち(撮影・清水貴仁)
大阪国際女子マラソン スタートし長居を飛び出していく福士加代子(中央)ら選手たち(撮影・清水貴仁)