女子長距離の松田瑞生(25=ダイハツ)は32分28秒27の8位だった。

序盤は果敢に前へ出た。ただ、まだ本調子には遠いコンディションでのレース。1万メートルは17年、18年と日本選手権を連覇しているが、中盤からは失速した。苦しいレース運びとなり、日本人トップの2位だった一山麻緒(23=ワコール)には1分以上の差を広げられた。

1月の大阪国際女子マラソンを2時間21分47秒で制し、東京オリンピック(五輪)の代表に近づいたが、3月の名古屋ウィメンズマラソンで一山に、その記録を抜かれ、補欠2番手に回った。失意から1週間後の代表会見では、気持ちの整理が付かず、壇上で大粒の涙を浮かべた。今は必死にもがいている。大阪国際女子マラソン以来のレースは不発だったが、このまま終わるわけにはいかない。

今大会からは道内在住者限定ではあるが、観客200人を入れての開催となった。これまでは新型コロナウイルスの感染防止のため、無観客で行われていた。