今夏のパリオリンピック(五輪)男子マラソン代表の大迫傑(32=ナイキ)が26日、北海道・札幌三越の「大黄金展」でトークショーを行った。スポンサー企業で、ゴールドカンパニーのSGCから、純金の感謝状を受け取った大迫は「気が引き締まる感謝状。悪者に見つからない、盗まれないような位置に飾りたい」と笑わせた。

司会者に“金”について問われると「僕らのようなアスリートに限らず、子どもたちにとっても、ゴールドは特別なもの。オリンピックの金メダルも、(サッカーの)ワールドカップトロフィーも金。みんなが目指し、憧れるもの。レースに向かうルーティンは特にありませんが、ピアスや指輪は金が多い」と話した。

札幌は、東京五輪で6位に入った思い出の地。トークショーの前夜は関係者とウニを口にした。「僕の中で21年大会(東京五輪)のことがすごく思い出に残っている“エモい”場所。こうして別の形でも戻って来られるのは、縁がある土地だと感じる」と大迫。この日の早朝にも札幌市中心部の公園付近を約25キロ走り、パリ五輪に備えた。

早大の先輩・瀬古利彦氏(67)が常に大迫を気にかけ、エールを送っていることについては「愛を感じます。オリンピックも含めて少し落ち着いたら、またお食事をご一緒させてください」と、顔をほころばせながら話した。