男子100メートル日本記録保持者で同種目予選3組に出場した山縣亮太(31=セイコー)は、10秒58(向かい風0・4メートル)の同組3位となり、決勝進出を逃した。

雨の中行われた、今季国内初戦。3月ごろから右足に違和感があったが、好転のきっかけをつかむため、地元・広島を駆けた。ただ、満足いくレースはできず「ちょっと悔しい」。冬季練習で「頑張りすぎちゃった」と、レースに万全な状態を作れなかったことを省みた。

今夏のパリ五輪に出場すれば、4大会連続となる。現在地を「思っていた一よりだいぶ下」と苦笑いしながらも「1%でも可能性があれば、そこに向かって全力で頑張りたい」と意気込んだ。

山縣は21年東京オリンピック(五輪)、同9月全日本実業団対校選手権に出場後、右膝を手術。その後は1季レースに出場せずにリハビリやトレーニングに専念し、前回大会で実戦復帰していた。