日本歴代4位(48秒09)の後藤大樹(17=京都・洛南高)が、出場選手唯一、48秒60の全体トップで決勝進出を決めた。
3組目第3レーンを走り、2着の台湾選手に1秒56差をつけてフィニッシュ。「予選って感じで落ち着いて浮き立たず、ラスト直線で刺激を入れられたらいいなと思った。いいレース展開だった」と振り返った。
ラスト100メートルのスパートは後藤の持ち味の一つ。予選とはいえ、しっかり加速して海外選手を圧倒した。「調子が良すぎて体がふわふわしちゃっていた」とも笑って話す。
初のシニア代表として挑んだのは、32年ぶりに国内開催のアジアの祭典。選手の召集場所では「そわそわして座っていられなかった」と振り返る。
銀メダルを獲得した8月のU20世界選手権の直前のハードル練習で左脚を負傷していたが、現在は「それは完治しているけど、今度は靴擦れをしちゃって」と左足のかかとを見せる様子もあった。
28日のファイナルでの目標は、2001年の為末大氏の日本記録(47秒89)の更新と、先輩ハードラーの黒川和樹(住友電工)との日本人ワンツーフィニッシュという。
「ゴールした時、47秒92ってのが見えた。それ通りに行けたらいいな」。
快記録を生んだ6月の日本選手権予選後に柴田監督から「特上ウナギ」をごちそうされてからはウナギが勝ち飯となった17歳。
U20世界選手権の出国前は「普通のウナギ」を食べていた。
今回もウナギかと尋ねると、後藤は「秘密です」とニヤリ。「特上ウナギ」並みの勝ち飯をかき込んで28日の大一番へ向かう。
決勝は午後7時33分。【泉光太郎】

