武田豊樹(47=茨城)が、2年前の当大会(別府)以来のG1決勝進出を目指す。

この数日、世間を騒がせた日本オリンピック委員会の新会長選びは、橋本聖子氏の就任で落ち着いた。

橋本氏は、武田にとって大恩人。実業団を辞め、競輪学校の受験にも失敗。全てを失った時期に、秘書として拾ってくれたのだ。「とにかく目標に向かってまい進する人だった。きっと(五輪を)成功に導いてくれるでしょう」。

その当時の苦労を思えば、現状など取るに足らない。1度はけがで狂ってしまった歯車も、再び滑らかに回り始めている。

1予3Rは、ラインの新鋭・坂井洋のスピードに食らい付く。