愛称「りかしん」こと紀平梨花(24=鹿島)西山真瑚(24=オリエンタルバイオ)組が、結成2季目で初の国際大会に臨み、FD95・49点、合計156・86点をマークした。紀平にとっては、シングル時代の22年11月のグランプリ(GP)シリーズ・エスポー大会以来、3年10カ月ぶりの国際舞台となった。
「Mon Dieu/Song for the Little Sparrow」に乗せ、序盤から息の合ったツイズルを披露。最後までスピードを保ち、流れの途切れない演技を見せた。すべての技で出来栄え点(GOE)の加点を獲得。滑り終えると、2人はハイタッチを交わして抱き合った。
FDの技術点は52・79点を記録し、27年2月の4大陸選手権(アスタナ)出場に必要な最低技術点(ミニマムスコア)を突破した。紀平は「ミニマムを取ることを強く目標にしていた。初めての国際大会でいいスタートを切れたことには、すごく価値がある」と喜んだ。
紀平は女子シングルで19年から全日本選手権を2連覇したが、右足首の故障に苦しみ、昨年10月にアイスダンスへ転向。シングルへの未練については「けがをしていなかったら、満足できるスケート人生を送れていたのかなと思うことはあった」と率直に明かした。それでも「今はアイスダンスのことにしか集中していない。毎日目標に向かって取り組めていることが何よりも幸せ」と、新たな道を進む決意を示した。
今年2月のミラノ・コルティナ五輪出場には届かなかったが、30年フランス・アルプス五輪を大きな目標に掲げている。紀平は「このチャンスを無駄にしないように、毎日を丁寧に一生懸命過ごし、笑顔で締めくくれるシーズンにしたい」と力を込めた。


