45年ぶり東京対決となった女子決勝は、下北沢成徳が3-0で八王子実践を下し、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。

 決勝の分岐点は序盤にあった。第1セット、下北沢成徳がリードしながら7連続失点で10-14と逆転されるも、すぐに5連続得点で再逆転した。小川監督は「4点差を早くに追いつけたのが大きかった」と振り返った。

 それ以上に冷静だったのはコートの選手たちだった。主将でセッターの熊井は「相手のセッターが身長が低い(161センチ)からレフトから攻撃した。決勝までのデータから分析もしていました」と、戦術的な試合運びだったことを明かした。実は「ノリノリだった」という第1セットを奪い、第2セットも連取。「2セット取って、いけると思いました」。主導権を1度も渡さなかった。

 ブロック練習は選手自身で考え、セッターからのトスを加えたより実戦に近い形で練習し、絶対の自信を持って臨んだ。決勝ではブロック13本を決め、圧勝での優勝となった。