新潟は逆転負けで3連敗となった。

 第4クオーター(Q)、残り5分35秒で64-54、三遠のファウルはすでに5個。インサイドを攻めてファウルをもらえばフリースローになる。そんな圧倒に有利な状況をものにできなかった。

 三遠にゾーンディフェンスをひかれると、外角のシュート一辺倒になった。内角を攻めきれず、ファウルを獲得できない。その間に相手にリバウンドを支配されて試合終了までに12失点。10点差をつけた後は追加点がなく、一気にひっくり返された。

 「ゾーンをされたときのアタックをもう1度、徹底しなければ」。庄司和広監督(42)は、いら立ちを隠せない。PG畠山俊樹(25)は「チーム全体のコミュニケーションをもっとしっかり取らないと」と、詰めの甘さを悔やんだ。

 新潟は開幕から、カードの初戦はすべて落としている。今節は川崎に2連敗した流れで黒星を重ねた。今季自己最多の10得点と気を吐いたSF遥天翼(28)は、「2戦目はもっと厳しくなる。もっと戦う姿勢をみせないと」と、現状打破に向けて気持ちを切り替えた。