20年東京パラリンピックへ向けてボッチャブーム到来となるか!?

 日本ボッチャ協会の強化指定選手ら7人が4日、東京・田端のスポーツクラブ「メガロス田端」で練習会を行い、日本代表入りへ闘志を燃やした。

 3時間の練習を終えた選手は、リオデジャネイロ・パラリンピック団体(脳性まひ)で初の銀メダルを獲得した日本代表をライバル視した。蛭田健一郎(49=日野ケース工業)は「広瀬(隆喜)選手、杉村(英孝)選手の3倍、4倍と練習を重ねて技術を磨きます」。佐藤駿(21=東洋大)は「国際大会にも出場して、杉村さんに追いつき、追い越したいです」と気持ちを高ぶらせた。

 ボッチャは東京大会に向けて課題が多いのが悩み。競技人口が少なく、電動車いすを使用する選手は移動に苦労し、練習場の確保が難しいの現状だ。

 この日、練習会場となったメガロス田端を運営する野村不動産ライフ&スポーツと東京ボッチャ協会が連携し、近日中にもパラアスリート育成における施設利用協定の締結を予定している。メガロス田端を無償提供し、都内近郊の選手の練習拠点とするのが狙いだ。佐藤は「こういった取り組みで練習回数が増えることはとても良いこと。練習を繰り返して、たくさんの戦術を学びたいです」と話した。

 ボッチャはコート上で赤と青の球を6球ずつ投げ合い、白の目標球にいかに近づけるかを競うスポーツ。リオ大会での“銀メダル効果”を受け、東京都の小池百合子知事が都庁職員によるボッチャチームの結成を宣言するなど、注目度も徐々に高まりつつある。25日には石川県で日本ボッチャ選手権大会を開催する。