北陸学院(石川)が59-49で帝京長岡(新潟)に勝ち、3年連続3回目の出場で堂々の3位に輝いた。

 第1Q、帝京長岡に先手を取られ、12-16とリードを奪われた。第2Q4分に主将の清水宏記(2年)のシュートで16-16の同点に追い付いたが、また、帝京長岡に引き離された。

 しかし、21-26と5点を追う展開で迎えた第3Q、北陸学院のエンジンがかかる。192センチ、100キロのセンター小室悠太郎(3年)が、26-26の同点として勢いをつけると、4分には大倉颯太(2年)の3点シュートで、36-31と逆に5点差をつけた。

 そして、43-37とリードして第4Qに入ると、6分19秒には小室の3点シュートで54-44と10点差に。最後はうまいパス回しで時計を進め、そのまま逃げ切った。

 勝利が決まり、清水は応援席に向けて満面の笑みを見せた。しかし、その後は涙。「昨日は負けたが、今日は切り替えてやろうと思った。3年生のためにしっかり勝てて良かった」と言葉を詰まらせた。来年は優勝も期待されるが、「今年は先輩たちがメインコートに連れてきてくれた。来年もまずはこのコートに立ちたい」と控えめに話した。

 勝利の立役者となった小室は「昨日は自分のファウルがかさんだ。今日はそうならずに勝ち切れて良かった」と笑った。そして、「来年は全国制覇をしてほしい」と後輩たちにエールを送った。浜屋コーチも「おごらず、泥臭さで日本一を目指す」と声を合わせた。