初出場の樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)がSPで65・87点の9位につけた。冒頭にはダブルアクセル(2回転半)、後半にはルッツ-トーループの連続3回転ジャンプに成功。最後の3回転フリップもミス無く跳びきり、演技終了時には晴れやかな表情を見せた。「すごくホッとしている」と重圧をはねのけた。

 2月の4大陸選手権では9位。壁にぶち当たり「一からやり直して完璧な状態で迎えられるようにやってきた」。基礎から見つめ直し、約1カ月で修正。苦しむ日本勢の最上位となり「フリーも練習してきた通り、思いっきり滑りたい」と意気込んだ。

 今大会は18年平昌五輪の国・地域別出場枠がかかっている。出場する日本勢3選手のうち、上位2人の順位の合計が13以内なら、最大枠3を確保することができる。現時点での立ち位置は9位樋口と、12位本郷の合計「21」。樋口にはさらなる上位進出が望まれる。