ショートプログラム(SP)4位発進の田中刑事(22=倉敷芸術科学大)がフリー159・98点と苦しみ、合計247・17点で7位に順位を落とした。

 演技終盤にはループの跳びだし前に転倒するまさかのミスで「僕もよく分かっていない」と頭をかいた。第1戦のロシア杯を右腸腰筋の筋挫傷で欠場し、今大会が今季のGP初戦。SPの好演技から一転した出来を「復帰して短い期間で体力面だけは心配だった。練習の全てが出るのがフリー」と受け止めた。

 18年平昌五輪の男子出場枠は3。羽生結弦、宇野昌磨に続く3枠目争いが濃厚な立場だ。運命が決まる12月の全日本選手権(東京)に向けて「悔しい分、練習のやりがいがある。練習しかない」と気を引き締め直した。