全国総体8強の飛龍(静岡)が91-72で実践学園(開催地・東京)を下し、沼津学園時代の1997年以来20年ぶりの8強入りを決めた。

 第1クオーター(Q)は15-18でリードを許すも、第2Qで逆転。第4Qには連続13得点し、リードを広げ、勝ちきった。原田裕作コーチ(34)は「相手は全中を優勝してる選手たちで個人技がうまく、キャリアもあるので、我慢強く戦うことを伝えた。守りで良くない部分もあったが、松下が入ると試合が落ち着いた」と振り返った。

 SF松下裕汰(3年)は2回戦の高知中央戦で34分間プレーした。27日の準々決勝を見据えて、この日は交代選手を多く起用し、プレー時間を管理した。要所で存在感を発揮し、25分間の出場で16得点、4アシストをマークした松下は「今日は楽に戦えました。明日はメインコートで帝京長岡(新潟)を破って、飛龍の歴史に残る活躍を見せたい」と初の4強入りに意欲を見せた。