日本体協は10日の理事会で、第20回秩父宮記念スポーツ医・科学賞の功労賞に、健康増進やスポーツ栄養学の研究に取り組んだ早大スポーツ科学学術院教授の樋口満氏(68)を選んだ。水泳トレーニングが中高年に及ぼす健康効果を示したほか、スポーツ栄養士の資格創設の礎を築いた。

 奨励賞は前国立スポーツ科学センター長の川原貴氏(66)を代表とする「東京オリンピック記念体力測定研究班」に決まった。1964年東京五輪の日本代表選手を対象に、50年以上にわたって継続的に実施してきた健康、体力の追跡調査が評価された。