第一人者の野口啓代(28=茨城県連盟)が2年ぶり11度目の優勝を果たし、最年長優勝記録を更新した。決勝の4課題すべてをただ1人完登。4課題目のゴールに手をかけるとガッツポーズをして喜びを表現した。「奇跡的な感動の連続です。やめようかと頭をよぎったことも何度もあったけれど、優勝できてうれしい」と目を潤ませながらこみ上げて来る感情のままに語った。

 スポーツクライミングが東京五輪種目にも決定し、若手選手の台頭がいちじるしい中での優勝だった。野口は「日本のレベルも上がっている。優勝できなかったらだめなのかなと自分にもプレッシャーをかけてきたので、優勝できてほっとしている」と柔らかな表情だった。

 2位は森秋彩(14=茨城県連盟)、3位は伊藤ふたば(15=岩手県協会)、4位は野中生萌(20=東京都連盟)、5位は尾上彩(22=福井県連盟)、6位は谷井菜月(14=奈良県連盟)だった。