全日本柔道連盟(全柔連)は28日、昨年の世界選手権男子100キロ級王者のウルフ・アロン(東海大)が左膝の負傷のため、世界選手権(9月・バクー)代表最終選考会を兼ねる4月の全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)を欠場すると発表した。代わりに山口貴也(長崎日大高)が出場する。

 ウルフは「左膝半月板損傷」で全治3カ月と診断され、2月のグランドスラム(GS)パリ大会を欠場。関係者によると、1月に手術を受けて現在はリハビリ中で、稽古再開は4月の見通し。

 ウルフはことしの世界選手権代表選考対象大会に出場していない。ただ、同級の羽賀龍之介(旭化成)と飯田健太郎(国士舘大)の成績も振るわず、全柔連の山田利彦強化副委員長は「実績は飛び抜けており、(世界選手権代表の)可能性がないわけではない。選抜体重別選手権の他の選手の結果次第」と話した。