東京オリンピック新種目スポーツクライミングのスピード国内ランキング首位の野中生萌(20=Team au)が28日、都内で行われた東京都選手権スピード競技に出場し、準決勝で9秒34をマークして自身の持つ日本記録を更新した。

 大会連覇も達成し「タイムを気にしていなくて、登り終えて上の表示を見たら更新していた。今日出たか、という感覚です」と満面の笑みを浮かべた。目標は「8秒台」と力強く言い、「登っているときに体が左右にぶれるのをなくして、まっすぐ上に登っていけるように修正したい」とさらに上を目指す。

 野中は13、14日にスイス・マイリンゲンで行われたボルダリングワールドカップ開幕戦を優勝で飾り、続くモスクワでの第2戦も準優勝と今季の良いスタートを切った。東京五輪ではボルダリング、リード、スピードの3種目の順位によって争われる。スピードは全世界共通の壁で競われるものの、日本にはまだスピードの練習施設が数えるほどしかなく、ボルダリングを得意とする選手たちは練習回数も少ない。野中はモスクワでスピードワールドカップにも初出場し「オリンピックに向けて1つの練習として積極的に取り組んでいきたい」と位置づけた。