バドミントンのアジア選手権は29日、中国の武漢で各種目の決勝が行われ、男子シングルスで桃田賢斗(23=NTT東日本)が悲願の復活優勝を飾った。28日の準決勝でオリンピック(五輪)3大会連続準優勝のリー・チョンウェイ(マレーシア)を撃破すると、決勝では、リオデジャネイロ五輪金メダルの■竜(中国)を2-0で破って優勝した。強豪連破で日本人初の同選手権優勝。元世界ランク2位は完全復活を証明した。

 違法賭博問題から約2年。無期限試合出場停止処分を受け、一時は世界ランクからも抹消された。昨年5月に処分が解除され、昨夏に世界ランクも復帰。282位から、小さな国際大会などで地道に勝利を重ねてきた。今年から日本代表にも復帰したが、1月には左足首捻挫のアクシデント。紆余曲折を経ての完全復活。現在の世界ランクは17位。今大会の優勝でさらなる世界ランク上昇は確実。かつていた世界ランク2位はもちろん、初の世界ランク1位も現実味を帯びてきている。

※■は言ベンに甚