世界ランキング２１位の大坂なおみ（２０＝日清食品）が再び爆発だ。過去２度の全豪優勝を誇る元世界女王で同８４位のアザレンカ（ベラルーシ）に６－０、６－３の１時間１３分で完勝した。２回戦では、現女王ハレプ（ルーマニア）と対戦する。男子では、同２４位の錦織圭（２８）も初戦を突破した。

　大坂が当たりに当たった。全てのショットが面白いように入り、粘りが定評のアザレンカをパワーと光速ショットで粉砕した。１０年以上のツアー経験で、安定した元女王が１ゲームも奪えなかったのは、過去７回しかない。大坂も「少しでもいいゲームをしようとした。スコアを見たらびっくりね」。

　大坂が、予選を勝ち抜き４大大会本戦デビューを果たした１６年全豪。３回戦に進んで一気に世界の注目を浴びた時、３回戦のセンターコートで対戦したのがアザレンカだった。その時は２ゲームしか奪えない完敗。その時からわずか２年で力は逆転した。

　２回戦で待ち受けるのは、現女王ハレプだ。ツアー初優勝を飾った３月のＢＮＰパリバ・オープンでは準決勝でストレート勝ちした。しかし、毎年、全仏の優勝候補筆頭に挙がるだけに、赤土でのハレプは簡単ではない。それでも、返り討ちにする準備は万全だ。【吉松忠弘】

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