今季からW杯に参戦している伊藤ふたば(16=TEAM au)が予選を13位で通過し、3日の準決勝に駒を進めた。

 伊藤は第1、第2課題を一撃(1トライ目で完登(かんとう)すること)し順調の滑り出しを見せるも、第3課題と第5課題で壁の途中の「ゾーン」と呼ばれるの高度に届かなかった。伊藤は「後半良くなかった。準決勝では切り替えていく。納得いかない」と悔しがった。

 W杯での最高順位は8位で、準決勝での上位6人が進める決勝にはまだ経験がない。今季これまでの4戦で、女子の第一人者野口啓代(29)と野中生萌(21=ともにTEAM au)が決勝に進出している姿を見てきた。「(2人とも)かっこいいなと思う。いつか一緒に戦いたい。決勝に進めるまで頑張りたい」と静かに闘志を燃やす。W杯の課題は、1つ1つのホールド(突起物)の距離が離れているのが特徴で、「W杯の課題にも徐々に対応できてきたけど、あとちょっとのところが足りない。まだまだ通用しない部分が多い」と苦い表情だった。