競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)が、日大の入試を受ける手続きを行ったことが18日、分かった。東京・淑徳巣鴨高3年の池江は、日大進学の意向を持っていたが「願書提出」という形で、その意思を明確にした。これから入試を受けて、来月上旬にもその合否が決まる見通しだ。

池江は、複数の大学から勧誘を受けたが、今春から一貫して日大を志願していた。同大水泳部は、戦前の1927年(昭2)に創部されて「フジヤマのトビウオ」と呼ばれた故古橋広之進らを輩出。五輪金メダリストは、36年ベルリン葉室鉄夫、56年メルボルン古川勝、92年バルセロナ岩崎恭子ら6人を数える。環境面も整っており、池江にとって、高校の1年先輩にあたる同じリオ五輪代表の長谷川涼香も入学している。今年5月から指導を受ける五輪2度出場の三木二郎コーチ(35)も日大OBで、大学生活にすんなりと入っていけるメリットもある。

池江は本命種目の100メートルバタフライで、20年東京五輪でのメダル獲得を目標に掲げている。今年8月のパンパシフィック選手権では同種目で主要国際大会初となる金メダルを獲得。「今季で一番うれしかった」と手応えをつかんでいる。続くジャカルタ・アジア大会では日本勢最多6冠でMVPを獲得。17日までの福井国体で今季を締めくくったが「まだ満足していません」と意気込んでいる。現在オフ期間の18歳が、入試に合格すれば、新しい環境から東京五輪に向かう。