男子400メートル自由形で、吉田啓祐(18=日大豊山)が、萩野公介(24)に競り勝って優勝した。

萩野を相手に、体半分のリードを保ってレースを展開。最後の50メートルでラストスパートして、体ひとつ分の差をつけてフィニッシュ。自己ベストの3分48秒51で優勝した。

吉田は「前半から先行して勝ててうれしい。ラスト50メートルは自分の強み。キックも強くして、テンポも挙げた。(2位萩野が)正直怖かったけど、自分を信じて泳いだ」。レース後は萩野から握手を求められ「今日は勝てたけど、すごい選手。雰囲気がある。握手を求めてもらって、本当にうれしかったです」と話した。

4月の日本選手権は同種目で3位。2位だった萩野にくらいついた。今回は先行して押し切った形だ。今年10月のユース五輪(ブエノスアイレス)では自由形の400メートルで銅メダル、800メートルで銀メダルを獲得。佐賀県唐津市出身で182センチと恵まれた体を持つ。来春から日大に進学予定。「東京五輪は人生に1度あるかないか。絶対に出たい」と目を輝かせた。