東海北陸厚生局麻薬取締部から大麻取締法違反(輸入)の疑いで、バスケットボール男子のB1三遠ネオフェニックスのアソシエイトヘッドコーチで米国籍のジョセフ・クック容疑者(33)が16日に逮捕されたことを受け、Bリーグ関係者は17日、クック容疑者がジャカルタ・アジア大会での一連の買春問題後にリーグが行った臨時研修に参加していたことを明かし、「事態を重く受け止めている」と話した。

18年8月のジャカルタ・アジア大会で男子日本代表が買春を行った一連の問題を受け、Bリーグは同年10月1日から5回に分けて全国4カ所で臨時研修を開催。B1とB2の全36クラブの選手が研修を受け、監督やスタッフ、球団社長などが参加した。大河チェアマンが「人気」「実力」「報酬」の3つの勘違いを説くなど、バスケ界の現状を指摘した厳しい内容を、ストレート言葉で語りかける内容となっていた。外国籍の選手やコーチには同時通訳も行われ、リーグ全体の引き締めを目的に行われていただけに、研修に参加したコーチが逮捕される事態を受け「言語道断、あり得ない」(関係者)とした。

このような事案や体罰などを未然に防ぐための啓発活動、人間力向上を目的に、日本バスケットボール協会は18年12月にインテグリティー委員会の設置を発表。今月16日に委員の選定が修了したタイミングでの発覚に、同委員会の宇田川委員長は「オールバスケでやること。バスケ界全体で人間力を高めていきたい」と話した。