ショートプログラム(SP)首位発進の河辺愛菜(15=関大KFSC)がフリーもトップの128・62点を記録して、合計193・57点で優勝した。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を、公式戦初成功。続くルッツとトーループの連続3回転を決めるなど、全てのジャンプを着氷した。「いいアクセルの動画を見てイメージした。1番いい出来でした。優勝したからにはもっと練習を頑張って自己ベストを出したい」と笑顔を見せた。

現在世界で活躍する紀平梨花らと同じ浜田美栄、田村岳斗両コーチの指導を受けるために、1年半前から地元・愛知から大阪に移住した。浜田コーチから3回転半を跳ぶ際に、入りのスピードを意識付させられているという。「今日はいいスピードで入れた。練習と同じリズムで跳べた」と練習の成果を本番リンクで出した。

来年3月の世界ジュニア選手権(エストニア)の切符も獲得。3回転半を成功させたことで「やっと世界で戦えるレベルにちょっとはなれたかなと思う」と自信をつけた。一方で「でも3A(3回転半)を2本入れられるようにならないと」と、将来的にはフリーで2本の3回転半を組み込む姿勢を見せるなど、さらなる向上心をのぞかせた。