柔道の東京五輪代表選考会の1つ、グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会でドイツ滞在中の峯岸佑樹記者が、取材中のひとコマを随時お伝えします。

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ドイツは空前のサウナブーム!? 取材後、計量前に減量する選手がいると考え、ホテルスタッフに近くのサウナを聞いた。入室すると、目の前の光景に衝撃を受けた。全裸の老若男女約80人が肩を寄せ合いながら汗を滴らせていた。郷に入れば郷に従えだ。周りを見渡して腰に巻いていたバスタオルをすぐに外し、座面と足もとに敷いた。不思議と徐々に恥ずかしさが爽快感へと変わっていった。20代女性にドイツでは男女混浴が一般的で、汗を床へ垂らすのがマナー違反と教えてもらった。携帯電話は休憩エリアへの持ち込みも不可。更衣室も男女共同で、なぜかサウナ以上に着替えの方が照れた。2時間の入浴で、選手どころかアジア人すらおらず、取材は空振りに終わった。【峯岸佑樹】