ウィンブルドン中止 英国首相など感染で無謀と判断

  • 19年開催のウィンブルドン選手権男子シングルスで優勝したジョコビッチ(ロイター)

ウィンブルドンがついに中止となった。テニスの4大大会で、6月29日に開幕予定だったウィンブルドンは、主催者が1日、緊急理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止を決めた。大会が中止になったのは、1940~45年の間、第2次世界大戦で中止になって以来のことだ。

ウィンブルドンは、コートが芝で、その芝が育成される期間は限定的だ。また、ナイター設備がないため、開催時期が遅れれば、日没が早まり、日中の試合時間も短くなる。その点で、延期は非常に困難だった。また、ウィンブルドンは、他の大会に比べて、テニスだけでなく、社交の場という意識が高いため、当初から無観客での開催は選択肢になかった。

それでなくとも、英国のボリス・ジョンソン首相が新型コロナウイルスに感染。英国全土は外出制限が行われている。その中での大会開催は多くの観客、選手、スタッフのためにも無謀であり、現実的ではないと判断したとしている。主催のオール・イングランド・ローン・テニスクラブは、保険に入っており、損害は最小限に抑えられるという。

加えて、男子のATP(男子プロテニス協会)ツアーと、女子のWTA(女子テニス協会)ツアーは、ともに7月13日までのツアー中断を発表した。また、ITF(国際テニス連盟)が主管するジュニア、車いすテニスなどの世界ツアーも、同日まで中断となる。いよいよ、今年のツアー終了が現実味を帯びてきた。