男子床運動で初出場の南一輝(21=仙台大)が、14・766点をマークして銀メダルを獲得した。無念のケガで東京五輪出場には届かなかった遅咲きのスペシャリストが、表彰台に立った。男子あん馬では萱和磨(24)が銀メダルを手にした。

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南は臆することなく攻めた。冒頭から2本のF難度の跳躍を並べ、「元気良すぎて、動きすぎたというのがあって」と勢いがつきすぎてわずかに着地が弾む場面もあったが、堂々と演じ抜いた。小中高は無名。山口・下関国際高3年の高校総体を制し、強豪校ではない仙台大に進学した。19年6月の全日本種目別選手権で、大会7連覇を目指していた白井健三を破って優勝。一躍注目されたが、東京五輪は選考会途中の右ふくらはぎを負傷で出場できなかった。悔しさを糧に臨んだ大会。「1番輝ける選手になれるように頑張っていきたい」と先を見据えた。