早稲田大(早大)が3-0で日本体育大(日体大)を下し、3位に入った。日本代表のアウトサイドヒッター大塚達宣(4年=洛南)は、ケガをおして先発出場。「松井監督やスタッフ、受け入れてくれたチームメートがいたから、ここまでやることが出来た」と感謝した。

堅守で流れを引き寄せた。第1セットで5-6とされたが、連続ブロックで逆転。大塚や重藤トビアス赳(4年=荏田)が攻守で存在感を発揮し、25-19で取った。

第2セットを25-19で奪い、迎えた第3セット。序盤はリードを許したが、粘り強くボールをつなぎ、25-21で振り切った。応援団からの声援を背に、ストレート勝利を決めた。

前日3日の準決勝は筑波大に2-3で敗れ、6連覇の夢がついえた。そのゲームで左足を捻挫した大塚は、「この4年間は代表活動などでチームを離れることも多く、迷惑をかけてきた。どれだけ痛くてもコートに立って、積み上げたものを見せて、みんなにお返ししたい気持ちがあった」と先発を志願。恩返しの思いを胸に、早大でのラストゲームで躍動した。

昨夏の東京五輪にも出場した22歳は、卒業後はVリーグ男子1部のパナソニックパンサーズに正式加入し、さらなる飛躍を目指す。「自分の限界までバレーと向き合っていく」。真剣な瞳で言い切った。