東京五輪日本代表の塩浦慎理(31=イトマン東進)が、今春の日本選手権に続いてこの種目を制し、「勝ててうれしい」と笑顔を見せた。

好結果を出せた要因は精神面にあると自ら分析。「なかなか気持ちが100%入らない感じだったが、やっぱりパリ五輪に向けてしっかり取り組みたいと思うようになった」。その気持ちをコーチに伝えたのは数週間前で、「まだやり始めたばかりだけれど、久々にやる気が出ている」と目を輝かせる。

家族の存在も大きい。妻はタレントおのののかで、第1子の長女は10月に1歳の誕生日を迎えた。最近は歩き始めるようになった長女に、「自分が泳いでいるところを見せたいし、できたら子どもの記憶に残るところまでやりたいとも思う。格好いい父親でありたい」と相好を崩す。

サッカーのカタールW杯日本代表GKのシュミット・ダニエルは中大の同窓生。「同じ寮に住んでいたので、学生のころからよく遊びに行ったりしていた」。いまでも交友関係は続いていて、「この期間中も、(スマホアプリの)グループトークでやりとりしている」。サムライブルーのユニホームも購入したという。日本代表メンバーに名を連ねる親友から刺激を受け、「そういう場に僕も早く行きたい」と力を込めた。【奥岡幹浩】