過去5度優勝の国学院久我山(東京第1)が、25大会ぶりの頂点へ開幕白星発進した。52度目の出場の日川(山梨)との伝統校対決を52-7で制し、大津緑洋(山口)との2回戦(30日)に駒を進めた。フィジー人留学生が躍動した大分東明は130-0で高松北(香川)に大勝し、次戦は2連覇を狙うBシード東海大大阪仰星(大阪第3)に挑戦する。異例の予選なしで秋の公式戦初戦に臨んだ倉吉東(鳥取)は、高鍋(宮崎)に0-66で敗れた。
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冷える取材エリアで国学院久我山の選手は半袖になり、くるりと背中を向けた。Tシャツには「錬」の文字。苦しい夏の練習も仲間の背中に記された合言葉を見て耐え、花園にやってきた。主将のフッカー清水は「鍛錬。百戦錬磨。自分たちで(合言葉を)選び、結果を残したい」と誓った。
伝統の紺のジャージーが躍動した。前半4分、左への展開でCTB下坂が先制トライ。前半はBKで5トライすると、後半はFWも存在感を示した。38点差の23分には高校日本代表候補で189センチ、110キロのロック磯部が相手をねじ伏せながらトライ。モールも機能した。「錬」を掲げたのは3月の全国選抜大会後。初戦で優勝候補の東福岡に12-32で敗れ、清水は「明確な目標が必要だ」と実感した。同時期に行われていたセンバツで4強入りした野球部は「翔」を掲げており、参考にして団結した。
最後の花園制覇は25大会前となり、部員が生まれる前の出来事になった。OBの土屋謙太郎監督(61)は「プレッシャーに負けずにボールを継続できた」と手応えをにじませ、清水も「自分たちの代で、とにかく優勝したい」と自信を深めた。これまでの歩みを信じ、ノーシードから暴れ回る準備はできた。【松本航】


