フィギュアスケートのペアでグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯でGP初出場した「ゆなすみ」こと森口澄士(21)長岡柚奈(18)組(木下アカデミー)が26日、会場の大阪・東和薬品ラクタブドームで一夜明け取材に応じ、次なる舞台へ決意を込めた。

今年4月のトライアルを経て、5月にペア結成を発表した2人は、初のGPで合計135・39点をマーク。最下位の8位となったが、森口は「充実した試合だった」と笑顔をみせ、長岡も「会場の声援が温かくて本当にうれしかった。周りの方々の支えがあって出ることができた」とあらためて感謝の思いを口にした。

全日本選手権(12月20~24日)への修正点も見つかった。森口は体力面に課題を感じ「いつもと違う動きをしてしまうことがあった。お互いを支えることができる“最強な体力”をつけていけるように頑張っていきたい」と宣言。「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組の名を挙げながら「りくりゅう先輩のように、スピード感のあるリフトを持ち味としてできたらいいなと思います」と思い描いた。

その森口から「男のような迫力のあるジャンプを跳ぶ」と称される長岡は、スロージャンプや2人そろって跳ぶ「サイドバイサイド」などの安定感を追い求める。「スケーティングの面でも、もっと表現やつなぎを磨いて完成度の高いプログラムを皆さんの前でお披露目したい」と明るい表情で見据えた。