初優勝を目指す東京サントリーサンゴリアス(東京SG)のSO高本幹也(22)が、デビュー戦で前回王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)撃破に導いた。

今春に帝京大を卒業した司令塔はフル出場。計8トライを挙げての52-26の完勝に貢献した。相手のホストゲーム最多観衆1万8110人の前で躍動し「悪くないゲームメークができた」と喜んだ。

日本最高峰のリーグでも冷静さは変わらなかった。

前半3分にフッカー堀越が先制トライ。直後の左中間からのゴールを落ち着いて決めた。14-0の19分には南アフリカ代表FBコルビが縦に前進。直後のBK攻撃でボールを受け、外から来る相手を察知して素早く右へパスした。鮮やかなさばきでWTB尾崎晟のトライを演出。前半の全5ゴール成功で35-7と主導権を握り「グラウンドに入ったら、意外と緊張しなかった」と大物ぶりを発揮した。

大阪桐蔭3年時に全国高校ラグビーを制し、帝京大でも2季連続の日本一。世代屈指のSOは今年1月、アーリーエントリーで東京SGに選手登録された。同期は5月閉幕の昨季から出場している中、自身は出番なしだったが、「サンゴリアスの10番(先発)は簡単なことじゃない」と準備を怠らなかった。

W杯を2連覇したコルビにはプレー、準優勝だったニュージーランド代表主将のNO8ケインには精神面やゲームメークの助言を受け、世界的スター2人と同時に飾ったデビュー。田中監督からは「素晴らしい。人柄もあり、周りがたくさん彼をサポートしている」と評され、自身は「4年後(のW杯)は目指したい」と日本代表入りを誓う。

昨季4位からの逆襲へ、仲間とともに成長する。【松本航】