昨季準優勝の札幌山の手(北海道)が岐阜女に30点差で敗れ、2年連続の決勝進出を逃した。186センチの長身留学生を擁する相手の高さに苦しみ、武器の3点シュートは相手より8本多い44本打つも、成功率13・6%と決めきれなかった。リードしたのは第1クオーター開始28秒の1点差のみで、常に追う展開だった。上島正光監督(80)は「慌てて打ってる。外のシュートは水物だけど、ここまで入らないってことは、こっちも予想していなかった」と振り返った。

最後の1秒まで諦めず意地を見せたのは、主将のSG巻朋花(3年)だった。第4Q残り1秒でパスを受け、シュートを放った瞬間、試合終了のブザーが鳴った。何度も何度も練習してきた3点シュート。ボールはゴールに吸い込まれ、崩れ落ちて泣いた。「今日の試合は全然スリーポイントを決めることができなくて、チームに迷惑を掛けて、悔しい思いがあった。3年間でこの試合で終わりって気持ちが込み上げてきた」。涙が止まらなかった。

昨年までは1年から主将を務めた森岡ほのか(日立ハイテク)がチームをけん引。今年はスター選手不在も、全国高校総体とともにベスト4まで駆け上がった。森岡から引き継いだバトンの重み。「去年はほのかさんが必ず点数を取ってくれたり、ボールを渡せば絶対何かしてくれるというのがあった」と巻。同じようにプレーはできなくても、声掛けや守備、ルーズボールを追うがむしゃらさなど、姿勢で引っ張った。この日、18歳の誕生日を迎えた主将は、やりきった表情を浮かべた。

連覇した11年以来の日本一を目指す新たな挑戦が始まる。先発唯一の1年生でチーム最多13得点を決めた高橋優希は「3年生のおかげで準決勝の舞台に立ち、こんなにいい経験をさせてもらった。スピードなど課題が見つかった。来年にいかして頑張りたい」と前を向く。悔し泣きした経験を成長につなげ、大きくなって全国に帰って来る。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送