創部100周年のシーズンを送る明大(関東対抗戦2位)が、2大会ぶりの決勝進出を決めた。

京産大(関西1位)から計8トライを挙げ、52-30と圧倒。左足故障から復帰し、今大会初出場のCTB広瀬雄也主将(4年=東福岡)を中心に、伝統の強力FWが前に出た。

帝京大(関東対抗戦1位)は天理大(関西2位)に22-12で勝利。13日に国立競技場で行われる決勝は5大会ぶり優勝を目指す明大と、3連覇が懸かる帝京大の顔合わせとなった。

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帰ってきた明大の主将は迷わなかった。

「ラインアウト!」

1点リードの前半41分、相手陣のペナルティー。CTB広瀬はPGの3点を狙わず、左ラインアウトからの攻撃を選んだ。国立がどよめき「重戦車」と評されるFWがモールを押し込む。フッカー松下潤一郎(4年=筑紫)がインゴールに飛び込み、8点リードで前半を折り返した。

「ショット(PG)を選択している時点で僕たちの負け。明治の強みはFW、BK関係なく前へ出る精神。そこが後半につながった」

広瀬の信念は、後半4トライにつながった。

役者はそろった。報徳学園3年時に全国高校大会(花園)準優勝に導いた1年生WTB海老沢琥珀は、前半5分に味方キックに反応して先制トライ。同点の同16分には相手キックをタッチライン外から内へジャンプしながらつかみ、カウンターで勝ち越しトライに導いた。

今季のテーマは「ハイブリッド重戦車」。受け継がれる精神「前へ」を忘れず、小刻みなパスや速さを兼ね備えたFWとBKが連動する。好機を仕留める海老沢は「4年生との残り短い時間を楽しむ」と笑った。

名門の節目のシーズン。広瀬は試合後のピッチで「ここまできたら100周年、日本一をとって歴史に名を刻みたい」と宣言した。視界は開けた。【松本航】

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