日本カーリング協会と横浜市は26日、横浜市役所で共同会見を開き、来年2月の日本選手権を横浜市で開催すると発表した。

来年で42回目となる日本選手権は、2026年のミラノ・コルティナダンベッツォ五輪(オリンピック)の日本代表選考会となっており、首都圏では初の開催となる。大会は4月に開館した新アリーナの横浜BUNTAIで行われる。

同協会のアスリート委員会で委員長を務めるロコ・ソラーレ藤沢五月(32)は「海外ではアリーナの開催が一般的。日本チームはアリーナでの経験が少なく、世界の場で活躍するのが難しいのが課題の1つだった。(今回は)待ち望んでいた国内でのアリーナの開催となる。この発表ができることをうれしく思う」と喜んだ。同大会では約2000席以上の観客席を設け、試合中に飲食をすることも可能となる見通し。「国内では観客数が少なく、静かに見守ってくださる方がほとんどだった。ただ、海外の世界選手権などでは観客の皆さんと試合をつくりあげている感覚がある。観客の皆さんも声援を送ってくれたり、ショットが決まると歓声をあげて拍手をしてくださったりする。横浜BUNTAIでは、皆さんもお祭りのように楽しんでいただけたら。皆さんもモグモグしながら見ていただきたい」と笑顔で呼びかけた。

同市の山中竹春市長も「カーリングの試合を直接観覧できる機会はなかったと思う。アリーナで氷を張っての開催は日本初。ぜひ多くの方に生のカーリングを楽しんでいただきたい」と語った。2029年には女子の世界選手権を誘致する方針だという。

この日の会見には、元スピードスケート選手で同協会理事の岡崎朋美さん(52)らも会見に出席した。