男子100キロ超級同士の決勝を中野寛太(23=旭化成)が制して初優勝した。16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)銀メダリストの原沢久喜(31=長府工産)と対戦。8分間の決勝で激しく攻防の末、最後は復活した旗判定で勝利を収め「最高です」と控えめに喜んだ。

天理高で日本一になり、天理大では12年ロンドン五輪男子100キロ級5位の穴井隆将監督から指導を受けた。

「試合前に穴井先生から連絡をもらって、冷静に試合できたと思いますし、とりあえず勝ち切れて良かったです。特別な大会。次のロスオリンピック(28年ロサンゼルス五輪)を狙っていきたい」

中野は準決勝で前年王者の王子谷剛志(31=旭化成)に小外掛け、わずか36秒で一本勝ち。初の決勝へ駒を進めた。

原沢は準々決勝で影浦心(日本中央競馬会)を、準決勝でグリーンカラニ海斗(パーク24)を破って6年ぶり3度目の頂点へ王手をかけていたが、最後は力尽きた。