7月26日のパリオリンピック(五輪)開幕まで、6日で50日前となった。各競技で続々と代表内定選手が発表される中、注目を集めるのが団体球技だ。日本は全7競技で出場権を獲得。自国開催を除けば1932年ロサンゼルス五輪以来、92年ぶりの快挙となる。現時点で五輪切符を得た各競技の注目選手を紹介するとともに、全ての団体球技出場につながった背景をひもとく。
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3大会連続3回目・7人制ラグビー女子 原わか花(わかば、24=東京山九)
“新幹線娘”の愛称はお気に入りだ。自慢は大外でのスピード。最高時速32キロは、元男子日本代表の福岡堅樹氏と3~4キロしか変わらない。新潟市で生まれ、両親の方針でゲーム購入禁止。毎日のように鬼ごっこで遊び「自然と生きてきて足が速くなった。(外のスペースで振り切る)スワーブのタイミング、相手との間合い…。たまにふと、子どもの頃の鬼ごっこを思い出すんです」と笑う。
中学校までバレーボールに打ち込んでいたが、テレビのラグビー中継を見ていて魅了された。いきなり強豪の島根・石見智翠館高へ進み、慶大在学中の21年に東京五輪へ出場した。新幹線との縁は大学2年。早朝のテレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」を見てから夢中になった。お気に入りは上越新幹線で「関越トンネルを抜けて、新潟に入った時の雰囲気が大好き。新幹線好きが浸透して、覚えてもらえるのはうれしい」と笑顔を見せる。
東京五輪最下位の悔しさを経て、5月にシンガポールで行われた世界最高峰シリーズは今季最高6位と躍進した。「これまでのサクラセブンズで一番メダルに近い。チーム一丸で取りにいきたい」。走りきる準備はできている。【松本航】
◆原わか花(はら・わかば)2000年(平12)1月6日、新潟市生まれ。石見智翠館高で競技を始め、慶大入学後はクラブチームの東京山九で活動。新幹線好きで「新幹線娘」「新幹線わかば号」などと呼ばれ、好きな車両は2階建てのE4系。156センチ、56キロ。
<展望>ニュージーランドが2連覇を目指す。16年リオデジャネイロ大会金メダルのオーストラリア、開催国フランスなどが追う。日本は堅守と粘り強さを磨いており、前回12位から一気に初のメダルを狙う。競技は15人制と同じ広さのピッチで行い、7分ハーフ。


