卓球の世界選手権個人戦の女子シングルスで8強入りした早田ひな(24=日本生命)が“トンネルの中の現在地”を明かした。
26日に開催地カタール・ドーハから帰国後、千葉・成田市内で取材対応。前半部分の一問一答は以下の通り。
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-大会を終えていかがですか
めっちゃ楽しかったです。満足しています。
-準々決勝(陳幸同戦)は0-4のスコア以上に激闘でした
準々決勝に関しては「今の状態では100%無理だな」と思っていました。(24年パリ五輪で左腕を痛め、そこから復調の過程で)練習の質も、精度も、時間も落ちていますし、その中で相手選手はそこに仕上げて、照準を合わせてやってきていました。2023年の自分が「やりこんできた」と思った世界選手権でギリギリ(銅)メダルを取れる世界なので。今回の自分はそこをやってみて、余計に「ちょっと厳しかったな」と思いました。でも、やるべきことをやって0-4で負けたので、本当に技術も必要だったと思いますし、勝つために時間も必要だなと感じました。それでもベスト8までこられて、その前に中国人選手(石洵瑶)に1回勝てたということが、私としては上出来だなという今回の結果です。
-出発前は「暗いトンネルの中」という話もありました。大会を終えて現在地はいかがですか
やっぱり大舞台の血が騒ぐというか、オリンピック以来の大きな舞台ではあったので、それを試合の中で思い出した感覚はありました。もちろん暗闇トンネルの中ではありますけど、自分の中ではいろいろな部分が見えて「やっぱり自分って、失うものを全て失ったわけじゃないんだな」と感じることができました。失っていない部分は大事な部分だと思いますし、だからこそ逆にいうと(ベスト)8決定の中国人選手に勝てたと思うので、そこに自信を持って、今後もやっていっていいんじゃないかなと思います。
-張り詰めた大舞台の戦いの中、技術面なのか、メンタルの面なのか、どの面を知ることができましたか
全てですね。この時に自分が「できる」と思った技術をやる勇気と、実際にやった技術の精度の高さと、技術、メンタル、体、駆け引き、頭の部分…。全てがそろっているから勝ったんだと思いましたし、逆に準々決勝はそれが全然そろっていないから「厳しいな」と思いながら。その準々決勝も大きな大会では初めて当たる選手(陳幸同)で、その前も2-3で全部フルゲームで負けている選手でしたが、あまりにも人が違いすぎて「強さってこういうことなんだな」と思いました。逆にいうと、それに(準決勝で)勝つ王曼■(■は日の下に立)選手、それに(決勝で)勝つ孫穎莎選手。「果てしない道のりだな」と思いつつも、やることがいっぱいあって、楽しみだという気持ちになったので、今回はいい経験になって「行って良かったな」と思いました。
-「果てしない道のり」を感じながらも、狙えると思いましたか
狙えるかどうかは分からないですが、狙う状況にもいられるし、狙う価値もあるし、狙ったらできると信じている自分もいる。「やるしかないな」という感じです。


