ラグビーのU23(23歳以下)日本代表で京大医学部生の大鶴誠が奮闘している。強豪大学の選手が集まる中、若手育成プログラムの公募から抜てきされた。今月にはオーストラリア遠征に参加。「こんな環境でやらせてもらえると想像もできなかった」と大きな挑戦に意欲を高め、医学との両立に励んでいる。

兵庫県出身。海外でも呼びやすいように「じょう」と名付けられた。兵庫・灘高から京大に進学。兄の健さんと同じくラグビー部に入った。身長176センチ、体重90キロのがっちりとした体格でSOやFBを務め、戦術理解の高さが武器。関西リーグの2部に当たるBリーグでプレーする。

日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が指導に関わる代表選手育成プログラムは24年にスタート。25年12月に公募されることが発表され、チャンスに手を挙げた。合宿を経てU23代表となり、ジョーンズHCは「埋もれていてもハイレベルの練習、試合で大きく成長を遂げることがある。彼もその一人。よくやっている」と評価する。

同じ代表には、全国大学選手権優勝に導いた明大の司令塔、伊藤龍之介も名を連ねる。大鶴は「誰しも認める大学ナンバーワンのSO。練習を見ているだけでも糧になるし、一つでも盗みたい」と初々しく話す。異色のラガーマンの今後に注目が集まる。