ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催実行委員会が制作した、外国人観光客向けにマナーやサービスを伝える「おもてなしアイコン(絵文字)」が注目を集めている。

実行委はW杯を機に多くの外国人観光客が訪れることを見据え、日本を代表する侍のキャラクターとともに「英語のメニューあります」「充電可能です」「チップは不要です」などと英語で記したユニークなアイコンを作成。「いわて・かまいしラグビー応援団」公式アドバイザーの村尾隆介氏が監修し、釜石市で試合する出場国や東日本大震災の支援への感謝を表すアイコンも制作した。全104種は専用HPから無料でダウンロードが可能。印刷して宿泊施設や観光施設、飲食店などに掲示し、一般市民も自由に使用出来る。ネット上では「侍が不気味」「イラストがシュール過ぎる」などの反響がある。

本番が3カ月後に迫り、実行委はさらに外国人に対してのおもてなし活動を強化させるために20日からSNS投稿キャンペーンを実施している。関係者は「言葉が通じなくてもイラストでコミュニケーションを図ることが出来る。活用しておもてなしの気持ちを多くの方に伝えてほしい」と呼び掛けた。

市内の釜石鵜住居復興スタジアムでは7月27日の「パシフィック・ネーションズカップ」(日本対フィジー戦)を皮切りに、9月25日にW杯1次リーグのフィジー対ウルグアイなどが行われる。