Dream Stage
Entertainment
     ハッスル1
◇埼玉・さいたまスーパーアリーナ◇2004年1月4日(日)◇17:00 ◇観衆 2万3327人

小川、ハッスル1の陰謀にはまる!

 PRIDEを主催するDSEが初めて運営するプロレス興行「ハッスル1」が開催された。開催前からプロレスを馬鹿にしているとDSEに敵意を剥き出しにしていた小川直也(35=UFO)はメーンで前WWEロー世界ヘビー級王者ビル・ゴールドバーグ(37=米国)と対戦。試合を優勢に進めていたが、島田裕二レフェリー(37)の陰謀で悔しい敗戦となった。試合後は小川に橋本真也(38=ゼロワン)も加わり、高田延彦PRIDE統括本部長(41)と乱闘。3月に横浜アリーナで予定されている「ハッスル2」へ遺恨を残した。

 第7試合前には「ハッスル・ディーバ・インターナショナル」と題されたイベントが行なわれた。リング上にルーマニア、英国、米国から来日した3人の美女が登場。リングアナの「ドゥ・ザ・ハッスル・タイム」の掛け声でダンスを始め、WWEの「ビキニ・コンテスト」に負けないくらいのセクシービキニで会場を沸かせた。また、控え室で小川が「泣き虫」を読んでいたり踏み潰していたり、高田がチキン料理を食べたり、ゴールドバーグと決起したり…ビデオ映像が頻繁に使われ、米国のプロレスを意識した演出が組み込まれた。

03−04 5大バトル特集

写真=小川(手前)はゴールドバーグにジャックハマーで仕留められリングに横たわっていた(撮影・中島郁夫)

▽第9試合 高田延彦指名試合(時間無制限1本勝負)
×小川直也12分49秒 
片エビ固め
ビル・ゴールドバーグ○
 小川は挑発しながらパンチ、キックを放っていったが、ゴールドバーグのラリアット、さらに喉元を掴まれリフトアップスラムを浴びた。パワーを見せつけられた小川はグラウンド戦に持ち込む。ヒザ十字で長時間絞め続けるとゴールドバーグは苦痛の表情を見せた。小川はバックドロップで投げ捨てスリーパーを決めたが、ゴールドバーグにコーナーに押し付けられた。ロープブレークを訴えた島田裕二レフェリーだったが巻き込まれてダウン、レフェリー不在のまま試合は続いた。ゴールドバーグがスピアーを、小川がSTOボンバーを決めてもカウントを取るレフェリーがいない。しかし小川が2発目のSTOボンバーを決めたとき、体を起こしかけていた島田レフェリーが小川優勢を確認すると狸寝入り。これには怒った小川だったが、ここでシルバが乱入。トップロープ越しに小川を叩きダウンさせてしまった。復活したゴールドバーグがスピアー、ジャックハマーと必殺フルコースを出すと、島田レフェリーは何事もなかったように起き上がり3カウントを数えた。高田が拍手をしながらリングインしたが、怒った橋本が乱入、高田を蹴り上げた。

 ◆高田のコメント「お前、今蹴ったなこの野郎。プロレスに卑怯千萬はありだろ。小川、まさか油断して負けたなんて言わないよな。世界のプロレスとはこういうもんなんだよ。小川、お前負けたんだぞ。オレを引っ張り出すなんて寝言言ってんじゃねぇ! チキン&ポーク、ハッスルから逃げるなよ!」

 ◆橋本のコメント「オレらは日本のプロレスに誇りを持っているんだよ。アメリカ、アメリカ言ってんじゃねぇよ」

 ◆小川のコメント「高田、そんなに嬉しいか。汚ねえ手を使いやがって。必ずリングに上げてやる。覚えてろよ!」

 ◆ゴールドバーグのコメント「(橋本を指差し)HASIMOTO You are NEXT!」

小川は高田に襲いかかり、払い腰からマウントの体勢を取ったが、高田は外国人勢に救出され退場した。
▽第8試合 高田延彦指名試合(時間無制限1本勝負)
○川田利明6分7秒 
レフェリーストップ
マーク・コールマン×
 コールマンのパンチに川田はキックで対抗。前蹴り、張り手でコールマンをコーナーに詰める。タックルでテークダウンを奪われるが、下から三角絞めを狙い、さらにポジションを入れ替えて腕ひしぎ逆十字固めを決めた。フロントスープレックスで投げられてもすぐに立ち上がって蹴り返すなど川田はコールマンにペースを握らせない。川田のローキックとコールマンのパンチ、激しい打ち合いに両者一歩も引かず。さらにジャーマンの体勢に入った川田はバックを取り返されたが、川田は冷静に足を取って前転、ヒザ十字固めで切り返す。さらにヒールホールドで絞めつづけたところで和田京平レフェリーが試合を止めた。コールマンは納得のいかない表情を見せたが川田と握手、「もう1回」と再戦をアピールした。

写真=川田(右)はコールマンに足十字固めを決める
▽第7試合 時間無制限1本勝負(時間無制限1本勝負)
○ミル・マスカラス
ドス・カラス
シコデリコJr.
13分10秒 
片エビ固め
ダスティ・ローデス
トム・ハワード
スティーブ・コリノ×
 メキシコと米国、伝説レスラーによる対決。いきなりマスカラス対ローデスで試合が始まったが、組み合う前にコリノが出てきてしまい会場はブーイング。コリノの日本語アピールにも会場は冷ややかな反応を見せた。コリノに対してマスカラスはヘッドシザースホイップで貫録を見せつけると、早くもフライングクロスチョップ。さらにドス・カラスが出てきて編隊飛行を見せた。ローデスも得意のエルボーを連発した。最後はドス・カラスがローデスを羽交い絞めにしてマスカラスがコーナー最上段からフィニッシュを狙った。これはコリノがカットしたが、マスカラスはコリノにダイビングボディーアタックを決め勝利を決めた。試合後、負けたことに納得のいかないコリノがローデスに怒りをぶつけた。エルボー、パンチを連打しローデスは流血させたが、逆にローデスの怒りを買ってしまい、テキサスジャブから毒針エルボーでお仕置きされてしまった。
▽第6試合 高田延彦指名試合(時間無制限1本勝負)
○橋本真也9分59秒 
リングアウト
ベイダー×
 右肩にテーピングを貼って入場した橋本、表情には出さずベイダーと正面からぶつかり合った。ケガを感じさせない動きで試合を進めたが、ケサ斬りチョップを放つとうずくまってしまう。しかしキックで活路を見出し、払い腰で投げると、腕ひしぎ逆十字固めで長時間絞め上げた。起き上がる瞬間にベイダーハンマーの連発を浴びたが、ドロップキックで場外に落とし試合の流れを渡さない。ベイダーのイスを使ったラフファイトも許さず、マットを外してDDTを決めた。橋本がカウント19でリング内に戻り、辛くも勝利した。橋本はマイクを掴むとリングサイドで観戦していた高田延彦PRIDE統括本部長に「ベイダー強いじゃないすか。もう1回やらして下さい」とアピール。高田は無視して控え室へ戻った。橋本は「必ずあの人にタイツ履かしてやるからな」とファンに約束した。
▽第5試合 高田延彦指名試合(時間無制限1本勝負)
○ジャイアント・シルバ2分18秒 
体固め
藤井克久
佐藤耕平×
 入場と同時に2人がかりで攻めた藤井と佐藤だがすぐに蹴散らされる。2人がかりでブレーンバスターを狙ったが逆に2人まとめてフロントネックロックで絞められてしまった。その後も2人がかりでシルバに向かって行ったが、頭をはたかれただけでグロッギー。最後はパンチ、チョークスラムで2人ともKOされてしまった。シルバは足で踏みつけて3カウントを奪い余裕の勝利を決めた。
▽第4試合 時間無制限1本勝負
大谷晋二郎
×田中将斗
14分41秒 
片エビ固め
ザ・プレデター○
ケビン・ランデルマン
 プレデターは大きな会場でもいつもと変わらない入場、花道を無視して客席内を暴れまわった。W−1などで証明されたPRIDE戦士ランデルマンの脅威のバネ、運動神経は、この日も抜群の動きを見せ会場を沸かせる。ランデルマンが噛みつき攻撃を見せると炎武連夢は2人がかりで噛みつき反撃。大谷は「これもプロレスだよ」とアピール。ランデルマンはプレデターがサイドバスターの体勢に捕らえた田中にダイビングギロチンドロップを見舞うと、フランケンシュタイナー、ダイビングエルボーで田中を追い込んだ。最後はプレデターがコーナー最上段からキングコングニーを落とし、キングコングバスターで勝負を決めた。
▽第3試合 時間無制限1本勝負
○小島 聡
カズ・ハヤシ
13分53秒 
片エビ固め
ドス・カラスJr.
エル・ソラール×
 メキシコ勢はお馴染み「スカイハイ」で入場。試合は全日本の和田京平レフェリーが試合を裁いた。ドス・カラスJr.は4人の中で最も体格が大きいがルチャ戦士らしく軽快な動きを見せ、優勢に試合を進める。試合のほとんどはメキシコ勢が支配したが、昨年の世界最強タッグを優勝した小島組は好連係で逆転。小島がお馴染みの「行っちゃうぞ、バカヤロー」を仕掛けたときは、W−1と同じように電光掲示板の文字と効果音が盛り上げた。最後はハヤシがドス・カラスJr.を場外で捕まえている間に、小島が得意の右腕ラリアットで勝負を決めた。
▽第2試合 時間無制限1本勝負
×日高郁人6分54秒 
エビ固め
ゼブラーマン○
 哀川翔が主演を務める映画「ゼブラーマン」の主人公ゼブラーマンがプロレスマットに初登場、水木一郎が歌っている「ゼブラーマンの歌」で入場した。哀川翔とは明らかに違うヘビー級と思われる体格のゼブラーマンはパワーもあるが動きも軽快、序盤から試合のペースを握った。日高のマスク剥ぎなど反撃も許したが、最後はZボムで完勝した。
▽第1試合 4WAYダンス(時間無制限1本勝負)
○ロウキー7分3秒 
片エビ固め
葛西純×
 MIKAMI、葛西純、ロウキー、キング・アダモによる4WAYダンスは敵同士である4人が揃って入場、入場後の選手コールもないという従来のプロレス興行とは違ったスタート。軽量級の3人に対し、ただ1人超ヘビー級のアダモは試合開始直後から狙われた。しかし他の3人が早い展開で翻弄。最後は葛西の「アダモちゃ〜ん」の呼び掛けにアダモが「ハ〜イ!」と反応してしまい、振り返ったところにミサイルキックを浴びて戦線離脱した。最後はロウキーの一人舞台。コーナーに上ったMIKAMIを側転式のニールキックで場外のアダモの上に落とすと、葛西をキークラッシャーで仕留めた。


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