2歳の孫を虐待し死なせたとして、傷害致死罪に問われた愛媛県伊予市下吾川、無職前川啓子被告(59)の公判が3日、松山地裁(前田昌宏裁判長)であり、検察側は懲役5年を求刑した。
検察側は論告で「自分に懐かないなどと身勝手な理由で手加減せずに暴行を加えており短絡的で卑劣」と指摘した。
弁護側は最終弁論で「暴行と死亡との因果関係に疑いが残るため、暴行罪にとどまる」と主張、結審した。判決は3月23日言い渡される。
起訴状によると、前川被告は04年12月24日午後0時半ごろ、自宅で孫の航希ちゃん(当時2)の顔面を平手で数回殴るなどし、航希ちゃんは翌年1月1日、脳挫傷で死亡した。
[2006/2/3/14:05]