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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第12回】

肝臓繊維化を抑える小柴胡湯

現代医学が明かす漢方の威力

肝臓がんの予防(1)

 「最近、小柴胡湯(しょうさいことう)は肝炎治療より、肝臓がんの発症予防という点で注目されています」と語るのは、東京女子医大付属東洋医学研究所の佐藤弘助教授である。

 日本の場合、肝臓がんのほとんどはB型、C型の肝炎ウイルスが原因で起こる。特にC型肝炎ウイルスの感染から慢性肝炎を起こし、ここから肝硬変、肝臓がんと進んでいくことが多い。

 このルートを断ち切ることができれば、肝臓がんの発生はかなり予防できることになる。現代医学の特効薬はインターフェロンだ。リバビリンという抗ウイルス薬を併用することで、C型慢性肝炎の半分はウイルスを駆除することが可能になっている。ウイルスが消えれば、肝臓がんになる危険性もかなり低くなる。

 しかし、その一方でインターフェロンの効果が十分でない人もいる。ここで注目されているのが小柴胡湯なのである。

 小柴胡湯は、以前から慢性肝炎の治療に広く使われてきた薬。「以前は小柴胡湯がGPTやGOTなどの検査数値を低下させると言われていました。しかし、最近の研究では、こうした数値を下げるのではなく、その上昇を抑えて慢性肝炎の悪化を防ぐと言われています」と佐藤助教授は語る。

 GPTやGOTは、肝細胞に含まれる酵素で、炎症などによって肝細胞が破壊されると、血液中に増えてくる。肝臓の働きをみるのによく使われている検査だ。

 ところが最近、小柴胡湯には肝臓の繊維化を抑える働きがあるらしいことが分かってきた。佐藤助教授は「慢性肝炎で炎症を繰り返していると、やがて肝臓が繊維化して硬くなり、肝硬変に移行していきます。もし、肝臓の線維化を防ぐことができれば、慢性肝炎から肝硬変への移行を抑えたり、遅くすることによって、肝臓がんの発生を抑えることも可能と考えられるのです」と佐藤助教授は語っている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

間質性肺炎

 小柴胡湯の投与で間質性肺炎が多発し、死者が出て問題になったことがある。間質性肺炎は一種の薬剤アレルギーとも言われ、抗がん剤など多くの薬で発生する。現在では、肝硬変や肝臓がん、あるいは血小板の値が10万未満の人は間質性肺炎を起こす危険があるので、小柴胡湯は使われない。
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