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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第2回】

ステロイド効果ある小柴胡湯

現代医学が明かす漢方の威力

 放射線治療の後遺症で膀胱(ぼうこう)から大出血を起こした女性。西洋医学では膀胱摘出しか方法がないが、ほかに何とか治療法はないだろうか。

 救世軍ブース記念病院の石橋晃院長が、苦肉の策で思いついたのが漢方薬だった。「といっても、当時は漢方に詳しいわけではなかったのです」と石橋院長はいう。しかし、小柴胡湯(しょうさいことう)にステロイド剤と似た効果があることは分かっていた。「ステロイド剤には、粘膜を丈夫にしたり、破壊された組織を修復する効果があります。しかし、ステロイド剤を使えば副作用も大きい。で、副作用の少ないものをと考えたのが小柴胡湯だったのです」。

 全く西洋医学的な筋道から到達した考えだった。以前、クッシング症候群という病気の治療で、石橋院長は小柴胡湯を使った経験があった。この病気で副腎を摘出すると副腎から分泌されるステロイドが失われるため、外からの補充が必要になる。しかし、ステロイド剤は多量に補充すると副作用も大きい。医師が苦心するところだ。

 ここに小柴胡湯を加えると、少ないステロイド剤でも血液中のステロイドの濃度が高くなる。「これは、小柴胡湯に体内のステロイドを引き出す力があるからではないのか」。石橋院長はそう分析していた。体内で分泌されるステロイドならば、副作用も少ない。

 この経験から、ステロイド剤的な効果を期待して小柴胡湯を使ったのである。その結果に、石橋院長自身が驚いたという。「2週間でひどかった血尿が止まり、4週間後には顕微鏡で見ても血尿が消えていたのです」。

 おかげでこの女性は膀胱を取らずにすんだのである。石橋院長が漢方の勉強を本格的に始めたのはそれからだ。「漢方を勉強しなければ、患者にとって有効な武器をひとつ失うことになる」と考えたのである。こうした体験を持つのは石橋院長だけではないのである。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

漢方と証

 漢方では、腹部の緊張度や脈の強さ、舌の状態など独特の診断法を使って、患者の体質や病気の勢いなどを勘案して、その人に最適な漢方薬を選ぶ。これが「証」で、漢方治療の基本になる。石橋院長は当時、証を考えずに漢方薬を処方したが、この女性には効果があった。
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