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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第29回】

加味温胆湯で認知機能改善

現代医学が明かす漢方の威力

痴呆の治療(1)

 今や世界中で、痴呆をいかに防ぎ、治療するかが大きなテーマになっている。西洋薬でさえ難しいのに、と思うかもしれないが、実は漢方で次々と成果が出てきている。漢方薬の科学的な解明が進んできたおかげともいえる。

 「脳血管性痴呆では、97年に釣藤散(ちょうとうさん)の効果が科学的に証明されて、衝撃を与えました。アルツハイマー型痴呆では、加味温胆湯(かみうんたんとう)の効果が明らかになりつつあります」と、東北大先進漢方治療医学寄付講座(漢方内科)の岩崎鋼助教授は語る。

 加味温胆湯は日本で生まれた処方で、不眠症や神経症などに使われる。つまり、精神安定剤的な効果がある漢方薬だ。アルツハイマー型痴呆の根本的な原因は分かっていないが、アセチルコリンという神経から神経に情報を伝える神経伝達物質が減少することは分かっている。今、唯一アルツハイマー型痴呆の治療薬として認可されている西洋薬も、アセチルコリンをなるべく減らさないようにする薬だ。そこで、漢方薬の中でアセチルコリンを増やすものはないかと北里研究所付属東洋医学総合研究所が動物実験で探索した結果、見つけられたのが加味温胆湯だったのである。

 荒井啓行教授を中心に東北大では、このデータを元にアルツハイマー型痴呆の患者さんに加味温胆湯を服用してもらい、36週間にわたって経過を観察した。「MMSE(簡易知的機能検査)という認知機能をみるテストを使いました。30点満点で、患者さん達の平均は19・8点。中等度の痴呆といえます」と岩崎助教授は説明している。

 しかし、加味温胆湯をのむと、MMSEの点数はまず2点アップし、その後、緩やかに下降したが、36週後まで最初の水準以上を維持できた。「2点ぐらい大したことないと思うかもしれませんが、加味温胆湯をのんでいない患者さんはこの間に痴呆症状が進行してテストの点が2点下がっています。それが、逆に良くなったわけですから、その差は大きいのです」と岩崎助教授は語っている。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

MMSE

 記憶力や計算能力、ものごとを認識して判断し、実行する認知能力を調べる検査。これは痴呆の中核症状だが、うつ症状や幻覚・妄想、徘徊(はいかい)、怒りっぽいなど、痴呆はほかにもさまざまな症状を伴う。
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