拉致被害者の曽我ひとみさん(46)が、新潟県警など警察当局の調べに対し「拉致実行犯の中に北朝鮮の女工作員がいた」と証言していることが6日、分かった。これまでに判明した拉致実行犯で、女工作員が浮上したのは初めて。曽我さんはこれまで「後ろからついてきた3人組の男に拉致された。船に乗せられた際、日本語を話す女の声が聞こえた」などと話していた。また、拉致被害者横田めぐみさん(失跡当時13)の母早紀江さん(69)らが同日、都内で会見し、元北朝鮮工作員辛光洙容疑者(76)がめぐみさんや地村保志さん(50)夫妻の拉致に関与した疑いが浮上したのを受け、同容疑者の身柄引き渡しなどを北朝鮮側に強く迫るよう政府に求めた。
[2006/1/7/08:32 紙面から]