ライブドアグループの証券取引法違反事件で、前社長堀江貴文被告(33)が東京地検特捜部の取り調べに、これまでの全面否認の姿勢を転換し、粉飾決算を一部認める供述を始めたことが15日、関係者の話で分かった。
堀江被告が認めたのは粉飾工作約53億円のうち、買収予定企業との架空取引で約15億8000万円の売り上げを水増ししたとされる不正経理。最近の取り調べで「認めます」などと話し始めたという。
一方、売り上げとして扱えない企業買収に伴う自社株売却益を投資事業組合経由で還流させ、売上高に入れた工作については「よく分からない」などと否認を続けているとされる。
同社の前取締役宮内亮治被告(38)らは既に架空取引を使って粉飾工作をしたことを認めているほか、自社株売却益の還流を売り上げに計上したことも事実関係を認めている。
[2006/3/16/08:35 紙面から]