北京五輪フィギュアスケート男子で銅メダルを獲得した宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が10日、メダル授与式に出席した。屋外の会場で金メダルのネーサン・チェン(米国)、銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ/星槎)とともに、メダルを受け取った。

授与式後の主な一問一答は以下の通り。

-銅メダルを受け取ってみて

「やはり競技している時よりも、こうやってメダルセレモニーだったり、たくさんの取材を受けたり、日本に帰ってからいろいろな方に言葉をいただいて、あらためて『僕は五輪に出て、成績をちゃんと残して帰ってこられたんだな』と実感すると思います」

-かけた瞬間の思いは

「メダルの有無にかかわらず、成績は分かっていましたけれど、こうやってメダルをいただいて、このメダルをちゃんと日本に持って帰って、家族だったり、今日まで支えてくださった方に見せたいと思います」

-フリーの演技後、数時間がたって緊張感に変化は

「試合が終わって、記者会見して、ドーピング(検査)して、メダルセレモニーをやって、この後取材がたくさんあって、明日は朝が早くて…。そのスケジュールを聞かされた時に『あぁ、オリンピックだな』って思いました」

-18年平昌五輪銀メダルと、重みの違いは

「4年前の方がフリーの演技も良かったと思いますし、順位も前回の方が高かった。今回はフリーでたくさんミスがでたものの、4年間という大きな目で見た時に、やはり前回とは違った、いろいろなことを越えて手にした銅メダル。演技は満足いくものではなかったけれど、これが僕の実力だと思いますし、また、この3位ということに、すごくうれしく思います」

-五輪メダリストとして3月に世界選手権を控える

「結構日にちがあるので、今日までやってきたジャンプの質を上げるのに磨きをかけたいし、今大会で成し遂げられなかった『(フリー曲)ボレロ』でステファン(・ランビエル)コーチが『満足した』といってもらえるような演技をやることが、世界選手権での目標です」